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たかがドラマ されどドラマ 人生を変える影響力を持つ名作もある事実


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爆弾低気圧の影響で、昨夜はすさまじいまでの強風が吹き荒れていましたが、一転して今日の関西は爽やかな秋晴れでした。



さて、今日のタイトルをご覧になって、私にとっての「名作ドラマ」とくれば、どうせまた「あれ」でしょうと、予想された人もいると思います。



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確かに「あれ」は、名作中の名作ドラマでした。


あまりにもハマり過ぎた私は、「あれ」の最終回の放送終了後から丸々1ヶ月間、ほかのテレビドラマを全く観ることが出来なくなってしまったほどです。もはや廃人状態(笑)


「あれ」って、「まれ」


違います、違います、「まれ」じゃなくて、「あれ」


「あれ」のレビュー特集はこちらから→「美女と男子レビュー記事一覧」


終了と同時に私を極度のロス症候群にさせた「あれ」とは、そうです、「美女と男子



なのですが……


本日の記事で取り上げるのは、その「美女と男子」ではなくて、今からおよそ25年も前の「幻のドラマ」です。


す、すみません


長々とここまで回りくどく引っ張って…



鮮烈な記憶を残した幻のドラマ



今からご紹介するドラマがなぜ幻かと言うと、VHS化もDVD化もされておらず、放送ライブラリーにも登録されていない作品だからです。


放送からすでに四半世紀も経過しているので、再放送の望みほ無いに等しいでしょう。


おそらく、もう二度と観ることはできないと諦めています。


そんな幻のドラマのタイトルは、「別れてのちの恋歌


放送されたのは、1991年5月1日(水曜日)←今でも放送日をハッキリと覚えています!


2時間の単発ドラマでした。


主演は大竹しのぶさん。


そして、その相手役は、若き日の堤真一さんでした。


ストーリーを簡単に説明すると、村の祭りで初めて会った男と女が、思いも寄らぬ偶然のイタズラで、「不倫」の汚名を着せられてしまいます。


そして、真実を語る機会を逸したまま、2人は離れ離れになるのです。


12年後の再会を誓って。



舞台は世界遺産の軍艦島




このドラマの主な舞台となったのは、今年7月5日に世界遺産登録された、長崎県の軍艦島


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このドラマが、25年経った今も私の記憶に色濃く残っているのは、ストーリーや役者の演技力の素晴らしさもさることながら、軍艦島の強烈な印象によるところが大きいと思います。


私は、ドラマの放送当時も、そして現在も、特に「廃墟マニア」というわけではありません。


そんな私の心にも、軍艦島の情景が持つ「退廃の美学」、あるいは「究極のレトロ感が醸すノスタルジー」は、忘れ得ぬインパクトとして深く突き刺さりました。


ドラマの中では、人々が賑やかに暮らす生活の場としての軍艦島と、最後の住人が島を出てから10年以上経過し、不気味で巨大な廃墟と化した軍艦島とが、対比的に描かれていました。


それはそのまま、日本経済を支えた産業と、そして昭和という時代の「栄枯盛衰」を見るように感じた記憶があります。


ドラマレビュー的に語るなら、ズシリと重くて骨太の社会派ドラマに、深い味わいと艶めきを持つ大人っぽいラブストーリーをバランス良く配した極上のドラマ。そんな感じです。



叶うなら、もう一度だけでも観たい!


どうして、きちんと映像を残して置かなかったのかと悔やまれてなりません。


実際には、VHSテープに録っていたのですが、何度も繰り返しての視聴に、テープが劣化してしまったのが惜しまれます。



原作者は直木賞作家の高橋治



原作本の存在は、ドラマが終わったあとに知りました。


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原作者は、高橋治という直木賞受賞作家。


私はこのとき初めて、この人の名を知り、その後は憑かれたかのように作品を読み漁ったものです。


高橋治の名に聞き覚えのない人でも、「風の盆恋歌」の作者と言えば、思い当たるのではないでしょうか。


全ての作品に共通しているのは、文章を読んでいると、描かれている情景が目の前に忽然と浮かんだり、登場人物の声色がいきなり聴こえた気がしたり、その表情が手に取るようにわかったり、そういう錯覚に陥るという点です。


文体は少々古めかしいところもあるけれど、その昭和チックな味わいが、私のような年代の読者には、かえって入りこみやすく感じました。


「いつか、この人のように、風景や感情を有るがまま人に伝えたい!」


そのときの思いが、時を経て、今の私の職業に繋がっているように思います。



人生の方向性を決めた名作




心の奥底までも魅了されるような、素晴らしいドラマとの出逢い。


そして、そのドラマを観たからこそ、知り得た作家とその作品。


その緻密な描写力と豊かな表現力に感銘したことが、自分の目指す職業を決めるきっかけになったのです。



この「別れてのちの恋歌」の主軸テーマは、タイトルのとおり「恋」です。


でもそれは、甘くて楽しいポップな恋でも、耽美的で色っぽい恋でもありません。


互いに指一本さえも触れ合わず、それどころか顔も姿も見ることなく、12年もの長い空白を経てやっと成就する、そんな忍耐強い恋です。


「また逢える」と念ずることをやめない限り、いつか必ず想いは叶う、そう訴えるような恋なのです。


このドラマを観た頃の私は、1才の長男を育てながら、生活費を入れなくなった元夫に代わって必死で働いていました。


だから、私には恋なんて無用でしたし、恋に憧れることも逃避する願望もなかったはず。


私がこのドラマや原作に触発されたのは、「恋」そのものではなく、どんなに時間がかかっても念ずれば通じるんだという部分でした。


この時点の私には、まだ離婚という発想はなかったのですが、「こういう仕事をしたい」という強い職業願望は、この時に生まれたのは確かです。


ドラマなんて所詮は創りもの。言わば虚構の世界。


でも、ドラマはドラマとしての存在意義があると私は思っています。


かつての私がそうだったように、観る人によっては、人生の進路や職業の選択を左右するほどの影響力を持つドラマだって存在するのです。


そして、その人が名作だと思えば、それはきっと名作ドラマに違いありません。


私にとって名作の最高峰は、もう二度と見ることのない幻のような、この「別れてのちの恋歌」なのです。


もうどこにも存在しないドラマですが、今日の記事を読んで、「私もそれ観たよ!」という方がいらっしゃったら、どうぞ教えてくださいね



追記 : もう二度と観れないから、心の中の財産のように忘れずにいたい名作が「別れてのちの恋歌」だとしたら、これから先も何度も観返して、宝石のように手にとって眺めたい名作、それはやっぱり「美女と男子」ですね 

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コメント

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- | 2016.11.05 22:03 | URL


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- | 2016.10.11 23:39 | URL


ゆみさんへ

ゆみさん、ようこそ♪

このブログを見つけてくださって、本当にありがとうございます。

「海街ダイアリー」は原作が大好きで、映画になったときは少し違和感を覚えたのですが、久しぶりにテレビで観るとまた違った心地よさを感じることができました。

大竹しのぶさんと堤真一さんの組み合わせから、「別れてのちの恋歌」を思い出してくださったことにものすごく感激しています!私にとっては特別中の特別のドラマだったので…

若き日の堤さん、本当に美しかったですね。太鼓を叩きながら流す汗まで美しく見えました(*^-^*)
DVD化も再放送も可能性は低そうですが、希望は捨てずにいようと思います。


それにしても、ゆみさんとはハマる作品がことごとく同じ!!
ゆみさんのコメントを読んで、私もビックリしました。そして、50代おひとりさまというところまで同じとは^^


これからもお互いに体をいたわりながら、良い映像作品に元気をもらってがんばりましょう!

花音

花音(かのん) | 2016.05.24 14:04 | URL


昨日テレビで「海街ダイヤリー」を観て、大竹しのぶさんと堤真一さんが登場したのを見て、
この「別れてのち恋歌」を思い出し、ネット検索したところ、こちらのブログに出会いました。

本当に心に残るドラマでした。DVDでも再放送でもなんとかならないのもかと思います。
まだ無名だった堤真一が海から上がってくるシーンは美しかった。

そして、私が久々にはまったドラマが「美女と男子」です!
放映時間には用事をすべて済ませてテレビの前でスタンバイしているなんて何年ぶりだったか・・・
民放だったら相当な視聴率だったのではないかと思います。

はまったドラマが全く同じなのに驚き、コメントさせていただきました。

50代おひとりさまの一人より

ゆみ | 2016.05.22 14:23 | URL[ 編集 ]














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