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天皇の料理番 11話 レビュー「料理に込められたジュテームの真実」


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こんにちは、天皇の料理番11話、ご覧になりましたか?


ゆうべもまた、テレビを観ながらむせび泣いた人が、日本中に大勢いたことでしょう。しょうがないですよね、あんなドラマ観せられたら、誰だって泣かずにはいられませんってば。


というわけで、いつもながらに遅々の(笑)ドラマレビュー、行きまっす!!



クリックしていただけると、とっても嬉しい (花音)

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いったい何なんでしょう、このドラマの凄技ぶり!?観始めたとたん、序盤から一気に心をもぎ取って行くような、そんな魅力があるんですよね。


これでもか、これでもかぁ~っていう具合に、感情を揺さぶりまくる、こんなドラマって久しく観ていません。いや、ここまでのは初めてかも。


さてと、今週は、俊子さんが亡くなってしまいました。


「篤蔵と俊子」が、これ以上ないほどの素晴らしいタッグだっただけに、喪失感がとてつもなく大きいです。


視聴者の私でさえ、これほどの「俊子ロス」にに襲われるんだから、篤蔵の心中いかばかりかと痛ましくてなりません。


ドラマだとわかっていても、もはや身内みたいな感覚になってしまっていますからね



俊子さんが確実に衰弱していく様子を、日本らしい風習や景観によって四季の移ろいと共に見せるあたり、このドラマならではの細やかで心憎い演出でしたね。



今回も好きなシーンや、心に残る台詞はいっぱいだったけど、いくつかあげるとすれば…


まずは、梅雨時、窓の外の植木にカタツムリが這うシーン。


夫婦並んでそれを見ていると、やがてカタツムリは窓枠のフレームから見えなくなってしまいます。


すると篤蔵が立って行って、カタツムリをつまんで無理矢理に元の位置に戻して、「ホラ、戻ってきたぞ」ってぶっきらぼうに言い、俊子さんが仄白い顔でクスっと笑うシーン。


ほんのちょっと滑稽で微笑ましいんだけど、あとからズーンと切なく、心に溜まってくるんですね。まるで梅雨時の、降り止まない雨のように。


大晦日のシーンも泣けました。


篤蔵が打った年越し蕎麦をすすりながら、皆で聞く除夜の鐘。おそらく誰もが、「これが家族みんなで共に過ごす、最後の年越し」と
感じていたはずです。


だから、時計の針が0時を越えたとき、今まで押し殺していた感情が一気に溢れて、子どもたちは3人とも泣いちゃって…ついでに新太郎さんも泣いちゃって…


もちろん、私も滂沱の涙、はい。(滂沱=ぼうだ。ちょっとこういう難しい漢字、使ってみたかったの、ごめんなさい)


そして、そのあとの夫婦2人きりのシーン。特別仕立ての蕎麦がきを、篤蔵が俊子さんに食べさせてあげるところ。あれを泣かずに観られた人って、いるんでしょうか?まさか、いないでしょう。


蕎麦粉に野菜を練り込んで、小さな葉っぱの形に仕立てた蕎麦がき。あれにも、篤蔵の真心が詰まっているのを感じましたね。


蕎麦は滋養にいい、おまけに縁起もいい、だから俊子さんに食べさせたい。


でも、普通の年越し蕎麦では長過ぎて、すでに自力では飲み込めない俊子さんにとって危険だから、あんなにも小さな蕎麦がきに仕立てたのでしょう。(たぶん、汗)


まぁ、私の推察はともかく、俊子さんの口に運んでやろうとする篤蔵に、いきなり俊子さんが「ジュテームって何ですか?」と質問したところも良かったですね~。


篤蔵の答えが、この上なく胸に響きました。


「食う、言うことや。
今日も、明日も、あさっても、私はあなたより長生きしますって、そういう意味や」


ああ、なんて素敵な訳し方でしょう


昔、篤蔵の求婚に対して、俊子さんが「篤蔵さんより、長生きします」と返した言葉にも、ちゃんとかけてあるんですね。何とも粋


普通に「愛している」と言われるよりも、何倍も何倍も温かい真心のこもった言葉。ほとばしる情熱をも超越した、深くてゆるぎのない真実の愛情表現。


「はい」と、納得してみせる俊子さんを見つめて、涙を流しながら微笑む篤蔵に、またまたもらい泣き。もう次々と泣かされます~



もうひとつ、書きながらも思い出して、また泣いてしまうシーンがありました。


きっと観ていた人全員が同じシーンで、胸がいっぱいになったであろう、篤蔵が俊子さんの喉に詰まった痰を吸い取ってやるところ。


危うく窒息しそうな妻の痰を、自らの口で吸引しながら、篤蔵はどれほど辛くて切なかったことでしょう。それは即ち、俊子さんには、もう痰を吐き出す力も残っていないという証なのですから。


あれは、キスとか口づけとかいう言葉で、現してはいけないと思いました。


あれこそが、篤蔵の俊子さんへの「ジュテーム」なのでは、ないでしょうか。


「頼むから、生きてくれ!」という、心から絞り出すようなジュテーム、私はそんな風に感じました。



俊子さんの臨終とか、お葬式とか、直接的描写は全くなかったにも関わらず、俊子さんがいなくなったあとの空虚感や欠落感をちゃんと感じさせているところ、さすが森下佳子脚本です。


そして、いなくなっても尚、俊子さんの存在感の大きさを、子どもたちの言動と宇佐美さんの台詞に語らせるなんて、上手すぎてどうにも抗えませんよ。最後まで、ぐいぐいと心を持っていかれっぱなし!


宇佐美さん、言ってましたね。


「大した奥さんだな。奥さんの真心は、この子たちの中で生きてる。ずっと生き続ける」


ほんとにそう。可憐で、健気で、それでいてシッカリと家族を束ねていた俊子さん。これこそ、妻の最高峰!


あーあ、残すは来週の最終回のみ。


篤蔵のこと、どうか見守っていてあげてね、俊子さん



「そっか、来週は最終回か。やだな、さびしっ

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