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サザエさんのテーマソングを聴くたび、よみがえる決着の日の記憶~離婚までの経緯42


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「お魚くわえたどら猫 追っかけて~


誰もが知っている、サザエさんのテーマソング


私はアレを聴くと、反射的に思い出す景色があります。


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日曜日の夜。


今夜は、3回目の離婚協議です。3度目の正直になるといいけど。


私は車をTimes に停めて、弟のマンションに向かっていました。


駅前に近い場所柄、通り沿いには色々な店舗が並んでいます。その中の一軒から、かなりの大音量でサザエさんのテーマソングが流れて来ました。


「あっ、6時半か…」


約束の時間まで、まだ30分もあります。


ちょっと早く来過ぎたかなと思いながら、何気に道路の向かい側に目をやると、そこには大きな高層マンションが何棟も建ち並んでいました。


日曜の夕飯どきなので、ほとんどの窓に灯りが点っています。そのオレンジ色に揺らめく灯りは、いかにも団欒の象徴のように見えました。


「今頃、あの窓の向こうの何軒かのお宅では、サザエさんを観ているのかなー。きっと、家族揃って食卓を囲んでいるんだろうなー」


「あんなにたくさんの窓があっても、あの向こうで今から離婚話が始まる家は、そうそうないだろうなー」


そんなことを考えながら、おびただしい窓明かりに彩られたマンション群を見上げていると、急にどうしようもないほどの寂寥感(せきりょうかん)におそわれたのです。


まるで、この世の中で自分だけが、「人並みの家族」という枠から外れて、どこかに浮遊して行きそうな心細さを感じました。


そんな気持ちと、あのマンション群の景色と、そしてサザエさんのBGMが、すべて一緒に記憶にインプットされたのでしょう。


だから今でも、


サザエさんのテーマ曲を聴く → 暗い夜空に浮かび上がるマンション群の窓灯りが浮かぶ → ひどく寂しい気持ちになる


こういう条件反射が起きるようです。



とまぁ、そんな感傷にひたりながら、ほどなく弟の部屋に着きました。


元夫は、まだ来ていません。


私が座るなり、「なぁ、アレ、本気?ホンマにええんか?」と、弟が渋い顔で聞いてきました。


私は、「話の流れ次第かなー」と答えましたが、本当のところ、気持ちは決まっていたのです。


前日の夜、というより当日の明け方まで、母、息子、弟夫婦と、とことん話し合って固めた気持ちなので、もう変えるつもりはありません。


元夫がやって来ました。


予想はしていましたが、改めてまた細々と離婚に難癖つける、つける!


すぐに家を出るのは無理!


せめて定年までは、現状維持にして欲しい!


息子と一緒に住むから、だからあの家を出たくない!(言ってることが意味不明)


あとは、家族だけの内輪ネタに関する、実に小さなアレやコレや。


近い身内を亡くして、自分の老い先が心細くなったんでしょうね。


自分の要求を厚かましく主張してはいるものの、「頼むから」とか「申しわけないけど」とか、今までに元夫の口から、ついぞ聞いたことのない言葉使いには、すがりつくような気持ちが現れていました。


元夫が言いたいことを言い終え、しばらく押し黙ったタイミングで、


私は深呼吸してから、一気に言いました。


「今出された条件は、全てのめません」


私はさらに続けて、


「その代わり……」


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