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モラハラに同情はNG、離婚の決意を翻してはいけない理由~離婚までの経緯36


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「私が知っているK兄ちゃんのことは、これで全部」


そう言いながら、立ち上がって電灯のスイッチを点けるR子さん。


壁の時計に目をやると、すでに18時前になっていました。


「もう、こんな時間…」



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迎えに来てもらったのは昼過ぎだったので、延々5時間も話していたことになります。


その5時間の対話の中身は、


R子さんが語ってくれた、実家で元夫とともに過ごした20年間。


私がR子さんに語った、元夫と結婚してからの20年ちょっと。


そして、アメリカに住んでいたR子さんのもとに風の噂で届いた、20代から30代の元夫の行状。


ひとりの男の60年余りの半生が、およそ5時間で要約されてしまったわけです。



このときの私は、元夫に同情を禁じ得ませんでした。


「なんて寂しくて、なんて虚しい、人生なんだろう」


前回の記事 (元夫のプライドの裏に隠されたコンプレックス) でも書いたとおり、元夫がコンプレックスと孤立感にまみれて過ごしてきたことは間違いありません。


本来なら、賞賛や注目に値する容姿や能力を持って生まれた人なのに…。


自分よりちょっと優秀な兄たちや、自分よりちょっと芸術的才能に恵まれた妹に挟まれていたばかりに、その存在は軽んじられてしまったのです。


父親のモラハラ行為のターゲットになり、父親に絶対服従の母親からは無視され、まるで家族の中のスケープゴートと化していた元夫の生い立ち。


さらには、その女性顔負けの綺麗な顔が災いして、小学校高学年の頃はイジメっ子たちの恰好の標的になっていたそうです。


そして、2人の兄達と同じ大学を目指すには、ほんのわずかに学力不足だったためか、中学でも高校でも部活や課外活動などには一切参加せず、ひたすら勉強していたといいます。


そのせいか、元夫には友だちと呼べる存在は、R子さんの知る限りひとりもいなかったそうです。


また20代後半から30代いっぱい、元夫は数え切れないほどお見合いをして、ことごとく断られたことも、R子さんは話してくれました。


アメリカに住むR子さんに、「また見合い、断られたわ」と、母親がしゅっちゅう愚痴ってきたそうです。


元夫とお見合いをした多くの女性たちは、元夫の危険な本質をきちんと見抜いていたのでしょうね。


顔の美しさに見惚れて、自らすすんで魔界に踏み入ったおバカは、この私だけだったんだなぁ。トホホ ←自戒の念を込めて。




R子さんと話しながら、途中で何度も私は躊躇しました。


だってR子さんにしてみれば、自分の兄の黒歴史を暴露しているわけです。その上私からは、兄のおぞましい素顔をつきつけられるような話を、聞かされているのですから。


でもR子さんは、


「別に気にしなくていいんじゃない。現実と向き合わなきゃ、離婚なんてできないでしょう」


「K兄ちゃんって、父と2番目の兄をミックスして、さらにもうちょっとめんどくさくしたようなタイプだったんだね。私なら1年も持たなかったわ」


そう言ってくれました。


それはR子さんの懐の深さに加えて、彼女自身が離婚経験者だったから、言えたことかも知れません。




帰りもまた車で送ってもらいながら、その車中でR子さんと交わした会話は、今でもハッキリと覚えています。


「花音さん」


「はい」


「K兄ちゃんの過去を知ったからって、同情はしないでね。可哀想だなんて、思わないでいいから」


「・・・・・・」


「そのかわり、がんばって離婚できたら、それでもうK兄ちゃんのことは許してあげてね」


それを聞いて、一気に涙が込み上げてきました。それは、とてもにがくて切ない涙でした。


嗚咽まじりに「はい」と答えながら、「やっぱり妹なんだなぁ」としみじみ思ったのです。




PTSDの治療で通院しているクリニックで、先生から何度も言われたことがあります。


それは、「モラハラの加害者に同情は絶対禁物!」ということです。


「相手がいかに不幸な境遇だろうと、どんなに痛ましい経験をしていようと、被害者であるあなたが、同情する必要はありません」


「モラハラの加害者を一度でも許せば、被害者への攻撃は、以前にも増してエスカレートしてしまいます」


R子さんの言葉と、クリニックの先生の言葉が、私の中で融合しました。



ここでもし私が、一度言い出した離婚を取り下げたなら、元夫はもっとひどいモラハラ夫に進化してしまう!


決して楽しい話ではないことがわかっていて、何時間もの時間を割いてくれたR子さんの気持ちをムダにしないためにも。


元夫を今以上の極悪モンスターにしないためにも。


そして2人の息子たちに、モラハラ家庭のモデリングをこれ以上見せつけないためにも。


何よりも自分の心の平和と安定を取り戻すためにも。


「何がなんでも、絶対に離婚を成立させよう!」


私は改めて自分にそう言い聞かせていました。

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コメント

Re: タイトルなし

あんずさん

いつも読みに来てくださって、ありがとうございます。

家族に愛されたことがないから、自分も愛し方がわからない、そういう人は確かにいるんだなと思います。理想的な離婚なんていうものもなくて、離婚しなくていい結婚を選ぶことが理想なんですけど、それがなかなか難しいんですよね。あんずさんの言われるとおり、愛も結婚も答えのない永遠のテーマだと思います。どうぞ、また遊びに来てくださいね♪

花音(かのん) | 2015.06.16 09:09 | URL


花音さん、こんばんは。

元夫に対して私も最終的には
愛情に恵まれない家庭で育った人だと可哀想に思います。
娘がよく「だって、あんなお母さん(姑)に育てられたんやもん。」と父親の事をかばう様に言っていました。

寂しい人なんや、可哀想な人なんや、という思いが、結局は26年続いた理由だったのかもしれませんが、20年めくらいにその思いが消えました。反対に私の場合は「憎悪」に変わっていました。
離婚する事で子ども達にとっては父親である人だと、その「憎悪」も消えました。

消えたら、私自身が楽になれましたね。

可哀想…を自分の中の愛情だと勘違いしていた私。

そもそも、結婚したかっただけで
私達には愛情なんて…いや、少なくとも私にはなかったのです。

この年になって、愛って何?結婚って?と考える事も(笑)
永遠のテーマなのかもしれませんね。

花音さん、いつもありがとうございます。

あんず | 2015.06.15 23:21 | URL














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